接着材に関する情報のまとめ

Q&A

排水用塩化ビニル管継手の選定上の注意事項はありますか?

各種の配管は、わん曲部,分岐部,径違い部,直管部等から構成されています。適切な管継手を選定することにより、配管本来の使命である流体輸送の機能が向上し、配管工事の能率 も向上します。このため、使用される場所や目的によってその材質・管径にも充分な配慮が必要です。(塩ビ協技術資料「建物排水通気用硬質塩化ビニル管・継手」より)

建物内排水方式には何がありますか?

排水方式には汚水と雑排水とを同一系統で排除する合流式と、汚水と雑排水を別系統で排除する分流式があります。(塩ビ協技術資料「建物排水通気用硬質塩化ビニル管・継手」より)

排水の排除方式には何がありますか?

排水の排除方式には、重力式排水と機械式排水とがあります。
①重力式排水:自然の重力(引力)に従って高所から低所に排水を流す方式です。
②機械式排水:放流先と建物内配水管の高さ関係から重力式排水が出来ない部分は排水槽を設け、
排水ポンプで揚水する方式です。(塩ビ協技術資料「建物排水通気用硬質塩化ビニル管・継手」より)

トラップとは何ですか?

配水管内の臭気が、衛生器具などを通して室内に侵入するのを阻止するために設ける装置です。一般的にその阻止機能はトラップ内の封水によることから、そのようなトラップを水封式トラップといいます。(塩ビ協技術資料「建物排水通気用硬質塩化ビニル管・継手」より)

塩化ビニル管は、温度変化によってどの程度伸縮しますか?

伸縮量は次式により算出できます。
ΔL=α×Δt×L (m)
ΔL : 管の温度変化による伸縮長さ (m)
α : 管の線膨張係数 (7×10-5/℃)
Δt : 温度変化 (℃)
L : 管長 (m)
(塩ビ協技術資料「建物排水通気用硬質塩化ビニル管・継手」より)
1 mの塩化ビニル管に 30 ℃の温度変化が発生した場合は、 2.1 mm 伸縮します。
ΔL = 7×10-5 × 30 × 1 = 0.0021 (m)
= 2.1 (mm)

TS工法とは何ですか?

Taper sized solvent welding methodの略です。塩ビ管の接合法の一つでテーパの受口を持った継手と管の両接合面に接着剤を塗布して、その接着剤に含まれる有機溶媒で継手と管を溶解し接合する方法です。

応力緩和とは何ですか?

一定変形を与えた時、時間の経過とともに部材に残った“残留応力”が減少していく現象です。残留応力とは、成形品を金型の中で冷却する際、自由に収縮できない時に成形品内部に応力がかかり、製品をこの状態のまま金型から取り出した時に製品に残る応力をいいます。

塩化ビニル管の一般的な許容排水温度はどれくらいですか?

下水道法においては原則として45℃未満に冷却した後、排水すると定めています。但し、硬質塩化ビニル管の軟化温度は76℃程度であり、排水温度は60℃以下であれば実用上問題ないのですが、排水温度に注意して使用する必要があります。又、最近では食器洗浄器等高温水を排出する器具が有りますので、排水温度に注意する必要がありま す。熱湯を直接流しますと、部材の変形を招き、漏水の原因となりますので使用時に充分注意して下さい。(塩ビ協技術資料「建物排水通気用硬質塩化ビニル管・継手」より)

継手にある筋は何ですか?

射出成形品は、溶融された樹脂がゲートを通って金型キャビティ内に圧入され成形されます。この時、製品が穴明き状であれば樹脂はその回りを分けて流動し、反対側で合流し融着一体化しますが、この部分に細い線状の筋を生じます。これが「ウェルドライン」と呼ばれるものです。
「ウェルドライン」はソケットの様な単純な形状を除いて数箇所発生しますが、樹脂 (数μm程度)の内外表層のみ冷却されて発生するもので、内部は完全に溶融されて 一体になっていますので、物性的には何等悪影響を及ぼすものではありません。

ウェルドライン(weld line)
共に流れているプラスチックの二つ又はそれ以上の流体融合によって形成される成形
プラスチックの表面のこん(痕)跡。{JIS K 6900「プラスチック-用語」より}

金型(内部コア及び外部キャビティも常に冷却されている)